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オンラインコーチングという選択肢(1)モチベーションが見当たらない人へ
ひさしぶりの投稿になりました。オンラインコーチングを受け始めた2020年。継続して1年が経ちました。昨秋の故障からまだ全快はしていなくて、たいした成長も成果もなく報告することがありません(笑)。そこで、改めてオンラインコーチングについて昨年1年間の経験をもとにわたし目線でお伝えしたいと思います。6回連載!興味のある方、迷っている方の参考になりますように。
モチベーションが見当たらないランナー達の次なる“走る目的”は?
エントリーしていたレースがいくつ中止になったか、もう途中から数えるのをやめました。失った金額を計算するなんてもってのほかです。そんなの何の糧にもならないし。日頃からレースだけのランナーにならないこと、と心に留めていますが、とは言え『目標がある』というのはいいものです。
何かを目指して頑張るのはすごく充実感がある。終わりの見えないことよりもゴールが決まっていることで頑張れることもあります。
だけど、
レースがない。
『がんばり』を、自分自身が確かめる場も、周りへお披露目する場も、ライバルと競う場も、仲間と共有する場も、称え合う場も、“形として証明して残す”場もない。
がんばりが形になるって嬉しい。称えられれば、がんばってきてよかったと思えるものです。そして、またがんばろうという次なる意欲へとつながるのです。
人に見られないなかで自分を高めるむずかしさ
走る目的がレースじゃない人もいるでしょう。たとえば、ダイエット。痩せてかっこよくあるいはきれいになりたい。でも、在宅ワークで職場の人に会う機会も、仲間と集まる機会も、見返したい元カレ元カノとばったり会う機会も、ほとんどない。いつでもどこでも外出できる状況でもないので、ショッピングに出掛けてあれこれ試着したり、街中の鏡やガラスに映る自分を横目に見る機会も、ずいぶん少なくなりました。
足痩せしたければあえてスカートを履く、とかあえてタイトな服を着るなんていうダイエットメソッドはよく耳にします。周りから見られるから自分でも意識するようになる。それは確かにあると思います。
だけど人に会う機会がうんと減った今、人に見られないのです。オンラインMTGなら、トップスだけ着替えて下はパジャマでも気付かれません。
他人がいなくても自己愛を高めていられる人にはピンとこないかもしれませんが、やっぱりどう見られているのかが気になるもので、よく見られたいという思いも当然あります。褒められていやな人は少ないでしょう。周りに褒められて伸びるタイプで自己肯定感がひくめだと、コロナ禍はけっこうつらい。
もうこの際、新しい楽しみや目的は自分で探しにいく
レースという目標がない、あんなに流行ったグループランも今はもうほとんどない、仲間とワイワイ一緒に走りたくても大人数は気が引ける、褒めてくれる人もいなければ競う相手もいない。
昨年はまだわずかながら『もしかしたら秋にはレースが再開するかも!』『来年にはコロナが終息しているかも!』などという希望があったけれど、最近ではみんなもう期待しなくなったように感じます。もう一喜一憂したくない。自己防衛として当然のことです。
そこで新たな楽しみや目的として目を向けられているのが、ランニングクラブとオンラインコーチングです。モチベーションが見当たらない、モチベーション迷子の人達が行きつく先として、なるほどと感じています。
やっぱりモチベーションは“お楽しみ”と“仲間”?
トレイルランニング業界におけるコミュニティのトレンドとして、グループランの次がランニングクラブだと思います。まだ関東県内に限った話かもしれませんが、ショップやランナー、トレーナー、ブランドが続々とランニングクラブ(≠ランニングチーム)を立ち上げています。Tomoコーチが教えるLDAもそのひとつですね。
会費を支払い、練習会に参加する。複数名のメンバーで共に成長を目指すという形式です。習いごと×チームといった感じでしょうか。ロードランニングではこれまでもあったと思うのですが、トレイルランニング業界で案外少なかったのは、著名ランナーはいても『コーチ』と呼ばれる指導者を生業とする存在がほとんどいなかったからなのかもしれません。
10年くらい前に仲間で集まってコミュニティを形成する“チーム”は流行ったものの、いまではほとんど見かけず。グループランというトレンドを挟んだのち、ランニングクラブという会費制の形式がうんと増えました。OSJのチーム100マイルは歴史が長いからすごいなぁ、と思います。
どのランニングクラブも半期や通期に一度申し込み期間を設け、定員オーバーの場合には選考が行われたりする。それほどまでに人気になっているのは、昨年『レースが無くなったりしてモチベーションが落ちて全然走らなかった...このままじゃヤバい!』という人が結構いたんじゃないかと想像してます(勝手に)。
走りたいんだけど、レースがないし、(緊急事態宣言などで)友達も誘いにくいし、モチベーションがなかなかわかない。太っちゃった!走力が落ちた!月間300kmくらい走ってたのに今月なんて30km、う〜ん、でもやる気が起きない!みたいな(笑)
どのクラブも一生懸命感染対策を考えていると思います。そしてそれを理解した上で参加している仲間と一緒に、コロナ禍でも継続して切磋琢磨して、そして楽しみを見出す。交流やコミュニティが好きな人にとって、人気が出るのも当然でしょう。
決して会費は安くはないと思うけれど、レースのエントリー費や宿泊費に交通費、ジェルやギア代を思えば、それを会費に充てれば同じくらいか、人によっては安いくらいかもしれません。
いままで興味はあったものの『毎回練習会に参加できなかったらもったいない』『仕事が遅くて夜の練習に間に合わない』などと思っていた人も、働き方や生活が変わって今だからこそ参加できるようになっているのかもしれません。
だれか、この走らない生活を変えて!私にモチベーションを!!
と、言っている自分の姿が見えます(笑)
わたしはたまたまコロナ禍前にオンラインコーチングを受け始めましたが、これがなければ全然走ってなかったと思います。いままでもそんなことはよ〜くありました。基本的に走るよりも登山が好きなので、レースが決まってからそれに向けて走る生活で、秋の大会シーズンが終わると月0kmみたいなことも普通にありました。
昨年、未曾有の事態にうまく自分をコントロールできなかった人は多いと思います。コンスタントに練習できる、真面目で、マメで、ストイックな人。そんな出来た人はなかなかいません。わたしはその能力がこれっぽっちもない人間です。
そんな人にとって『練習メニューを決めてくれる』オンラインコーチングはすごく“便利”です。
夏休みの宿題を休みの最終日に徹夜して泣きながらやる人も。徐々にレース開催の告知が出始めて、去年の振替や思い切ってエントリーしたという人がいるでしょう。でもヤバい、全然走っていない!間に合わないかも、どうしよう!でもやるからには必ず達成したい!
コンスタントに練習している人、あるいはコロナで逆にいつもよりバリバリ練習してきた人が、レースまでにもうワンランクアップするぜ!とかレースはないけど今のうちにレベルアップするぜ!みたいな場合ももちろんあると思うのですが、わたしにTomo's Pitについて聞いてくれる人は、だいたいレース数ヶ月前です(笑)実際に『◎◎にエントリーしたんだけど、オンラインコーチングに興味があって、どんな感じ?』という質問を何度も受けました。
いまの世の中の状況がこれからどのくらい続くのか誰もわからないなかで、
そろそろ動きださなきゃ
いまのダメな自分を変えたい
いまだからできることってなんだろう
そう考える人が増えたんじゃないでしょうか。レースがもし開催されなかったとしても、きっと無駄にはならないはず、そう思うからこそオンラインコーチングに興味を示しているのだと思います。
いまだからこそ、オンラインコーチングという選択肢が、自分を変えるきっかけになるかもしれない。
次回は、「どんな人にオンラインコーチングが向いているか」をわたし目線で紹介したいと思います。お楽しみに〜。