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オンラインコーチングという選択肢(4)コーチの選び方ーダメンタルでごめんなさい

前回(昨年4月!)からすっかり間が空いてしまいました。コロナ禍、アフターコロナ、すっかり変わってしまった世の中でどんな風に大好きなトレイルランニングと向き合い、楽しんでいくのか。オンラインコーチングという選択肢について語るシリーズ、と銘打っておきながらシリーズと言えるのかいつのまにやら師走です。このシリーズはこれを最終回にしたいと思います!


Vol.1 モチベーションが見当たらない人へ

Vol.2 こんな人に向いている!

Vol.3 オンラインコーチングを受けて変わったこと

 

ダメンタルな2021年

白状します。Vol.3で「練習するようになった」「継続こそ才能」と語りましたが、この1年ほとんど走っていません。見よこの華麗なる右肩下がりを・・・。

前回ブログを書いた2021年4月は、新城30km前で3月頃から(いつもの)付け焼刃的トレーニングをしていました。走る練習はそれほどできていなかったように記憶しているものの、スキーや登山なども積極的に行っていてTSS(トレーニングストレススコア、ざっくり言うとトレーニング負荷的なもの)は一見上がっていました。でも実際には直前2~3週間に、時にメニューに逸れて週1~3回のトレイルをぶち込んだくらいで平日はほぼメニュー通りに走れていません。

新城はスタートこそ息が切れたものの、思いのほかどんどん周りが落ちてきて、足攣りに悶絶しながらも想像よりも良い結果で終えられました。足が攣らなければもっと走れたのに~なんて生意気なことをぼやいたりして。

しかし、そこからが急降下。山に行くなと言わんばかりのポリスが多かった2020年に比べ、夏山解禁ムード。アウトドアメディアも夏のシーズンに向けて去年の反動でものすごく積極的になりました。仕事も慌ただしく、大きな目標も特になく、練習ができない(やらない)日々。昨年痛めた腰(坐骨神経痛)とそこからくる脚の痛みもどうも良くなりません。病は気からというけれど、故障もなんとかして早急に治したいんだ!!!という猛烈な熱意に欠けると小さな故障でもダラダラと続くものなのかもしれません。不調の極め付けは、ワクチン接種でした。

 

気力も体力も身体も噛み合わない

2度のワクチン接種を終えたのが8月末。2回目の直後にレースに出走したのですが、走り出しから苦しく、ふらふらして足元がおぼつかない、鉛の様な身体でまったく登れない、終いには転んで折れたポールと共に心もポッキリ折れました。奮起して最後まで走り抜いたものの時すでに遅し、トレイルラン人生で数少ないDNFを9年目にして加算してしまいました。折れたポールは翌週(!)の奥信濃までに修理してもらえたのですが、折れた心までは修理できず。距離短縮に救われ(?)奥信濃は完走しましたが、走りは散々でした。

転んだ時の故障は軽度の肉離れ、それからワクチンのせいかどうかまったくわかりませんが息苦しさや酸素不足のようなフラフラ感は、大事な夏山取材シーズンも続きました。取材で出掛けた先の3000m峰で高山病にまでなりました。もうこうなると取り得なし。すっかり走らなくなりました。


冷静と情熱のトモコーチ

トレーニングコーチやランニングコーチはたくさんいます。でも、わたしのようにメンタルヨワヨワで、うまくいっている時は調子ノリノリハイテンションなのに、故障や仕事の影響で気分が落ちるととことんダメになる人にとって、メンタルにどう向き合っていくかということの重要性はかなり高いと思います。

オンラインコーチングでは、対面のようにそばで喝を入れてくれたり、背中を撫でて励ましてくれることもないですが、メッセージやビデオチャットで叱咤激励してくれるのが一般的だと思います。会ったことがある人もない人もいると思いますが、みなさんにとって、Tomoさんはどんなイメージですか?

情熱的!アツい男!

わたしは、コーチングを受けるまでそんな風に思っていました。レース前など、たしかにアツいメッセージを注いでくれることはたくさんあります。一方で、わたしが調子の悪い時はどちらかというと、「そっとしておいてくれる」タイプ。もしかすると人によって変えているかもしれません。わたしがダメなときは何を言ってもとことんダメなタイプ、辛い時にはそっとしておいてほしいタイプだと見抜いているのかもしれません。決して、「負けるな!」「いまこそ頑張れ!」「いまが底辺なら上がるしかない!」「這い上がれ!」みたいなことを言われたことはありません。だからと言って、良い時もあれば悪い時もあるといった慰めもないのですが、それがちょうどいい塩梅だったような気がします。

調子が悪いしやりたくない
でも怠けている自分に嫌気がさす
Tomoさんに申し訳ない

などととにかくマイナス思考まっしぐら。だからと言ってそれをモチベーションに練習ができるわけでもなく。そんなのは誰が見ても明らかだったのですが、ただただ静かに、わたしがやる気になるまで静かに待っていてくれました。

日本ではスポーツ選手やチームに対して、スポーツにおけるメンタルのみを専門としたコーチがついている例が多くないように思うのですが、一般ランナーがコーチングを依頼する場合もまた、メンタル面のケアもとても大事だと思うのです。それはコーチとの「相性」でもあると思っています。

アツい人もいれば、淡々とした人もいる。期待した言葉をくれる人もいれば、肩透かしなこともある。それがどちらにせよ良い方向に導かれたり甘えになったりもする。やるのは自分。良い時も悪い時も、「こんなダメンタルな自分を見捨てずに、いつでも待っていてくれている」。そして、なにかをきっかけにパッと火がついた時、一気にやる気を盛り上げてくれる。それがわたしの思うTomoコーチです。


〇〇休みの宿題は前日にやる

2021年もあとわずかという時。来年どうすっかな~なんて呑気に考えていた、そんな時期に突然見つけた火種。一度火が点くと周りを焼き尽くす勢いで暴走するのがわたし。きっとそんなのもコーチはもう2年目でお見通しでしょう。決戦は12月。

わずか1ヶ月の期間で、またも突貫工事です。

1年間ほぼダメダメだったけど、そっとしておいてもらったことでとりあえず休みまくったのが功を奏して?ちょうど故障も気にならなくなっていたのです。


続きはまた次回。

半年後にならないように、書きますね!(笑)